最近読んだ本を紹介します。
本を買ったり、借りたりしても1冊のうち数話読んで集中力が途絶えてしまって
すべて読み終わるまでに他の本を読み始めるということが最近増えてきました。
読書量が増えてきてるってことでもあるんだけどね。
今回はそんな本の読んだ部分の紹介や、読みきったけど、うまく書評に出来なかった作品を紹介していきます。
一千一秒物語 / 稲垣足穂
以前たしか書評かなんかで少し触れましたね。
買っちゃいましたよ。
こちらは表題になっている『一千一秒物語』を急に読み返したくなったので
近所の書店で探してみたんですが、どこにも売ってなかったのでAmazonで購入しました。
一千一秒物語
月に関する掌握小説がメインですね。
改めて読んでもびっくりします。
(どういうことなんだ……?)
と、突拍子もないような、不思議な物語を想像するのが面白いですね。
……なんかひどくしょうもない感想になってしまったな。
これに影響を受けて僕もいくつか似たようなお話を書きました。
リンクにあるので興味がある人は読んでみてください。
黄漠奇聞
こちらの作品は『千夜一夜物語』(アラビアンナイト)を彷彿とさせる作品でした。
……『千夜一夜物語』は読んだことないけど……。
神が創造した理想郷を王様が模倣して新たな理想郷を砂漠に作り出したって物語です。
面白かったです。
チョコレット
チョコレートが好きな僕がタイトルから気になっていたお話です。
主人公のポンピイと妖精のロビン・グッドフェロウとの物語です。
もう少し説明すると、そのロビン・グッドフェロウがチョコレートに化けて……!?
みたいな感じです。
これから先が気になる方はぜひ読んでみて下さい。
これだけの説明で「どれ、読んでみようか」なんて人も少ないとは思いますが……。
僕はまだこの先は読んでないんですが、『天体嗜好症』『星を売る店』『A感覚とV感覚』と、気になるタイトルばかり収録されています。
また気が向いたら読みます。
仮面の告白 / 三島由紀夫
三島由紀夫!!!日本文学!!!
以前、『金閣寺』という作品を購入してたんですが、なかなか読み気になれず、
同性愛をテーマにしているこちらなら取っ付きやすいかなと思いこちらも購入し
読んでみることにしました。
情景の表現が緻密で繊細……なんていうかとてもありきたりな表現になってしまうな。でも、本当に丁寧に上品な文体で書かれているんだよ。
初めて読んだ三島作品が『仮面の告白』になったわけだけど、
三島作品は時間と集中力がある時に一冊(一物語)を一気に読みたいな。
すごく惹き込まれる文章なんだけど、とても疲れる。
読み終わったあとの達成感はすごいと思う。
そしてこの『仮面の告白』。
三島由紀夫の性癖が赤裸々に書かれている。
女性と関わることが多い人はゲイになりやすいのかな。
同性愛者の僕は、近江とのやり取りや心情の部分では『私』と共感出来るような部分もあり、
園子とお付き合いを始めるとき、付き合い始めの話なんかは下手な恋愛小説よりキュンキュンするな。
ん?……あれ?たしかに園子との関わりのどこかでキュンキュンした箇所があったんだけど、付き合い始めだったか不安になってきたゾ……。ちゃんと読めてない……。
少し読み返したらここだったっけ?って箇所は絶望的な部分だったし、
曖昧になってるな……。
読み返すね……。
結婚の話が持ち上がったときの焦りなんかはやっぱりハラハラするよね。
申し訳ない気持ちもあるだろうしね。
この『仮面の告白』というタイトルだけど、
両性愛者や同性愛者……とりわけて同性愛者は両親や親族、友人たちにも
それを悟られないように嘘を重ねて、異性愛者のフリをすることが多いと思うんですよ。
これが異性愛者(いわゆるノンケ・ストレートの人たち)に対する作った顔で、
言わば“仮面”みたいなものじゃないですか。
そういった仮面を被った人の本心を吐露している本書は
『仮面の告白』というタイトルがとても言い得て妙だな、と思いました。
ナンシー関の書籍。
今、ナンシー関の書籍を読み漁ってます。
皮肉が上手い……と言ったら変かな。
エッセイやコラムと言った読み物を初めて見た。
面白くって一気に数冊まとめて図書館から借りて読んでるんだけど、
アクが強いからずーっと読み続けるのは少し疲れるので
ここ数日は合間合間に別な本をはさみつつ読み進めている。
記事一つ一つは短いんだけどね。
元モーニング娘。の中澤裕子がモーニング娘を卒業した今も「ねえさん」と言われるわけ。
みたいな記事は膝を打った。
最近読んだ本だとココなんかも。
テレビでは、どんなに言葉や表情を尽くしても、絶対に味を伝えることはできない。
だからこそ、テレビで「グルメ」が長生きしているともいえる。だから、「食べ芸」も、料理や食材の「現実」をなるべく正確に視聴者に伝えることが至上ではない。
言えば、全くの味覚オンチでも、テレビの画面上で架空の「味」を伝えきることができたら、「食べ芸」は成立する。「おいしそうな顔をする」というのが「食べ芸」の一手法であるとすれば、味覚感覚に優れていてもおいしそうな顔ができない人と、味などわからないが自由自在においしそうな顔ができる人とでは、後者のほうがテレビ上では秀でた「食べ芸人」である。
『秘宝耳』こたつの章 西田ひかる
瞳をキラキラさせながら「おいしそ〜!!!」って言うようなやつが浮かんだ。
鈴木奈々のイメージだ。
ツイートやこのブログでもなんとなく“ナンシー関エキス”みたいなのが
にじみ出てる・出てくるかもしれないな……。
はい。今回は以上です。
書き進めている内に書評に出来そうなものが一つあったので、これは明日にでもアップします。
積ん読が増えてきてるのでそれも読み進めたいな。
本文中でも挙げた『一千一秒物語』や『金閣寺』も読みかけだしな。
他にも『侏儒の言葉』/芥川龍之介とか『ようこそ地球さん』/星新一
宮川賢治の本もある。
読みたい本から読んでいこう。
地道に減らすぞ、積ん読。
でもどんどん読みたい本も増えていくんだよな。
今一番読みたい本は『その女アレックス』だな。
書店からも個人からも面白いと評判だぞ。
このブログをここまで読んでくださった方、
オススメの本があれば教えて下さい。
もちろん強制ではないので。
無視してもらっても大丈夫です。
それでは、おしまい!!