僕とDTMと中途半端。

 先日、職業訓練校の講師から面白いことを聞いた。

僕が通っている職業訓練校はWeb系の学校なんだけど、

話の流れでWeb制作に必須ソフトである、Adobe製品の紹介をしてくれた。

 AdobeCCの中にAuditionという音声編集ソフトがある。

講師によると、このソフトは音声を画像化し、画像にあるノイズを除去することで音声をクリーンにするソフトらしい。

すごいな。音声ソフトとしては無駄なステップ踏んでる感じがするけどすごいな。

クリーンにした画像を音声化するときに音声の劣化しないのかな?

ちょっと気になってしまった。

 

 なぜ僕がこんなWeb関連とは関係のないソフトの話に興味を持ったかというと、

DTMerの端くれだからですね。いや……“端くれ”としてカウントするのも申し訳ないレベルだな。

以前からDTMには興味があって、手を出していたんだ。

 この話を遡ると学生時代の頃になる。

中学から高校に入学するタイミングに新しい学校生活でバンドなんか組みたいな、なんて漠然に思っていた時期があった。

しかし、人と一歩踏みこんだコミュニケーションを取ることが苦手な僕には

そういう友達も出来ないし、せめて何か楽器を弾けるようになろう、と始めたギターも

どういうタイミングで鳴らすのかが分からない、という、なんだか説明しづらい理由で諦めたんだ。

 

 そこから数年が経ち、一人でギターもドラムもシンセもピアノも何もかも全部出来る、しかも楽器弾けなくても出来るのでは!?という理由でDTMに興味を持ち始めた。

 そして、経済的に余裕が出来たときに廉価版のDAWを買ってみた。

それと同時に音楽の基礎知識を身に付けようと教本もいくつか買ってみたんだ。

しかし、どちらも専門用語が多くて分からない!!

なんだ、小節って?音階って何?クオンタイズ!?

あ?思うように動かない!!なにこれ!!

といったすごく低レベルな理由でまたしても音楽(曲作り)から離れていったんだ。

 

 そこから数年経った今、またこりもせずDTM熱が出てきた。

今度こそは、と色々買い揃えたんだよ、最近。

元々持っていたMIDIキーボードやコントローラーを売ってそれを元手に新調したり、

先月にはなんと、DAWまで新調しちゃった。無職なのに。

 DAWMIDIキーボードに触れてみて感じたんですけど、

進化してますよね、楽器類も。当然っちゃ当然だけど。

こんな知識も学習もしていない面倒くさがりのダメダメな俺でも

パッドを押して、それを繰り返したり重ねたりするだけで曲が作れるようになっている。

 とは言ってもまだまだ思い通りに行かないことのほうが多くて、

形にするにはまだまだ時間がかかりそうだけどね。

 いずれは上げてみたいな。作った曲。

果たして何ヶ月、何年後になるやら。はたまた実現するのか……。

 

 ここまで書いてきて、曲作りって黒歴史製造となんら変わりないんじゃないかと思えてきたゾ……。

その当時の言葉づかいや気持ちみたいなうやむやに出来そうなものをはっきりと形として残すんだ。ある意味日記のようなもんだ。

 アーティスト(ミュージシャン)になると、その消したい過去(曲)なんかを好んでくれるファンも出てくるわけだ。モヤモヤすることもあるんだろうな。

 

 最後になるけど、AdobeニュータイプDAW作ってくれないかな。

調整レイヤーやトーンカーブとかの概念って音楽作成ソフトのエフェクトやらと通ずるものがあると思うんだよね。

Auditionを応用してPhotoshopあたりの操作性を活かして、

白紙のカンバスに線を引くだけで曲作りが可能!とか

図形を書くと音作りが可能!シェイプに沿ったエフェクトも同時作成!!

みたいな感じで直感的な操作で曲作りが出来ます、みたいなさ。

案外開発中だったりしてね。なんてね。