『妄想銀行』星新一 YAセレクション を読んだ。
こちらは図書館から借りた本ですね。
まず、内容の言及をする前に、ひとつ気になっていたことを。
“YA”ってなんだよ。
“や”?
……って思うじゃないですか。
そこで気になって天下のGoogle様で調べてみました。
すると、図書館や文学用語の1つで、
“ヤングアダルト(Young Adult)”
の頭文字を取った略字との事でした。
だいたい12・13歳〜18・19歳くらいを指すみたいです。
初めて知りましたが、なんだか……エロ用語みたいですよね……。
“ジュブナイル”で統一すればいいのにな、って思いました。
収録作品
- 古風な愛
- 声
- 破滅
- 妄想銀行
- 末路
- かたきうち
- やつら
- 秘密結社
- 厳粛な儀式
- ナンバー・クラブ
- 若がえり
- 超能力
- かぼちゃの馬車
- きょうという日
こちらの14編が収録されています。
全部の感想書くのも無粋かな、と感じたので
1番好きな「ナンバー・クラブ」について書いていきます。
ナンバー・クラブ
この話は、“ナンバー・クラブ”というおじさん・おばさんたちの社交場のお話で、
そこに設置されている装置に会員証を差し込み自分の番号を押し、相手方も同じ事をすると、直近の共通の話題が印字されるのでそこからお話も発展するね!
っていう近未来的なお話。
初めて見た時にインターネット(SNS)がなかった過去にはこういうサービスがあったのか!と思わずググってみましたが、この作品での架空のお話でした。
考えてみればみるほどこの“ナンバー・クラブ”ってSNSに似てますよね。
「ナンバー・クラブ」という場所を 『mixi』に置き換えれば、
「店の装置」は『コミュニティ』みたいな立ち位置で共通の話題から見ず知らずの他人と仲良くなれるっていう。
また、このナンバー・クラブは「35歳以上」じゃないと利用出来ないんですけど、
その点もmixiの『招待制』という利用条件もありますしね。
星新一すごいな。
未来を予言しているようだ。
星新一・ショートショートについて。
今回初めて星新一の作品を読みました。
「ショートショート」と呼ばれているみたいですね。
集中力のない僕でも集中力が途切れない内に一話一話しっかり読み終える事の出来る絶妙な長さでした。
ワンアイデアの面白さを追求し、印象的なオチを持たせる傾向がある。
といった記述があるけど、今回読んだ中では『古風な愛』がまさにソレだったな。
どの作品も飽きない内に読みきれて、独創的で面白かったです。
また星新一作品は読んでみたいと思います。
おわりに。
今回が初めての書評でした。
いいのか、こんなので。
前回書いた事守れてないような気がするし、相変わらず馬鹿丸出しの文章だよな……。
ま、まぁ、初めての書評だしね……
よかったらみなさんが書いてる書評や、おすすめの書評家のブログがあれば教えて下さい。
今回はこれでお仕舞いです。ありがとうございました。