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いちまつのふあん

いちまつの不安 / いちまつのファン

『霧ホテル』 /赤江瀑 を読んだ。

 今回読んだ本はこちら。 

霧ホテル

霧ホテル

 

 赤江瀑の『霧ホテル』です。赤江瀑は僕の好きな作家です。

発売日が古いせいもあってAmazonでは取り扱いがないみたいですね。

 ちょっとリンクのサムネイルでも、検索でもかけて頂いて

表紙を見てほしいんですけど、この本を受け取ってからずっと

(表紙がマレフィセントじゃん……)って思ってました。

似てませんか?

 

 この本は図書館から借りて読んだものです。

同時期に何冊も借りてしまって急いで読んでしまったので、

書評には出来そうにないので、備忘録がてら書いていきます。

 

 こちらの『霧ホテル』には表題作を含めた12作が収録されています。

忘れまいとするため、一つ一つ書いていったらめちゃくちゃながくなってしまいました。

以下詳細です。

 

霧ホテル

 その業界では大物の二人の男女が出張先で見た地縛霊?(適切な表現が浮かばない)

にまつわるお話です。

 舞台女優が泊まったホテルで突如霧が立ち込め

その中から花魁が話しかけてきたけどアレは一体……というもの。

 その話を聞いた歌舞伎役者(不確か)が

上記の舞台女優が訪れたホテルに泊まろうとしたところ、

場所を把握しきれなかったこともあり、別なホテルに泊まっていたことが判明。

 しかし、飲み屋で潰れてしまった際に見た夢の中で

遊女の中では身分の低い惣嫁そうかがあらわれ、

歌舞伎役者の長い指を羨ましがるところで目が覚める。

というもの。

 二人の見た幻想とはなんだったのか。

身分の違う遊女たちはそれぞれなぜその二人の前に姿をあらわしたのか。

 そういったお話でした。

 

隠れ川

※ネタバレ含みます。

 墨絵師(なんだろうか)の主人公が、料亭を切り盛りする女将の

自宅の襖に描いた一本の川の話。 

 以前から交流のあった二人。女将が体調を崩していたが、

それが良くなって来たのでお見舞いに女将の自宅へ向かった。

 そのときに墨絵師がプライベートで描いた、

緩急のある一本の“線”を描画した襖を今でもはめていてくれた事に気付き

思い出話に花が咲いた。

 そんな中、急に女将が倒れてしまう。

助けを呼ぼうとした墨絵師の口をついて出たのは

襖に描かれた“線”の事だった。

「この線は川ではない。道成寺の蛇清姫なんだ。」……と。

 

 ここまで書いといてなんですけど、詳細は読んでみて確認して下さい。

 

眠れる劇場 

 すばらしい才能を持った演出家兼劇作家(文中には書いてあったが忘れてしまった)の東介の話。

 仕事の脂が乗ってきた時期に活動を辞めてしまった東介。

元女優の妻(現在は幽霊になってるっぽい)と、

元研究生で現在は東介の身の回りの世話をしている家政婦が語る回顧録。

 ある大物曰く、東介は“眠れる劇場”なんだと。

 

詳細は本を読んでね。

 

宵宮の変

 大きな祭りに精を出す若者たちの話。

もっと詳しく説明すると、祭囃子の奏者(“祭囃子の奏者”って表現は適切なんだろうか)を務める

親友同士の男二人と、その片方の彼女との話。

 その地域独特のお祈り?祈願?の方法があり、それを彼氏がしていたのを

目撃した彼女。それとなく探りを入れるように頼まれた男。

 そんな話。

 

 この本を読み始めたのが椎名林檎の新曲である“長く短い祭”が

リリース決定した後に読んだ作品だから、ページをめくる度に

天上天下繋ぐ花火哉〜』って聴こえてきた。嘘だけど。

 

 夢違え詣で

 昔、おばあちゃんと一緒に来たお堂。

そのお堂に祀られている“夢違観音様”にお祈りを捧げれば

悪い夢を良い夢に変えてくれるんだよ……といった話を思い出した主人公

記憶を頼りにそのお堂へ向かうが、あれ?主人公は一体何者……?

って話。

 

恭恭しき春 

 女流作家の主人公。

職業柄か、その時浮かんだ言葉などのアイディアをノートに殴り書きする事が多いらしい。

仕事も終盤に差し掛かり、一段落したところでノートを読み返す。

そこに書かれていた文章を書くにあたった経緯を回想するというもの。

 以前、お手伝いさんと編集者が見ていた新人俳優のヌード写真集に使われていた

屏風に描かれている珍しい絵。

これはなんだろう……といった話。

 

桔梗色の火のけむり

※ネタバレ含みます。

 かつて親友同士だった女二人は、画家の端くれだった男の元妻と現在の妻。

亡くなった画家の男を燃やしている火葬場で当時の思い出話をしていると、

二人の目の前を亡くなった筈の彼の姿が……。

これは彼が見せた幻影だったのかな。

そんな話。

 

闇の渡り

 野鳥の会の話。

鳥たちが住むのに適した環境だった場所が、

都市開発のせいで埋め立てられることになり、鳥が住めなくなってしまった。

 数年後、そんな土地に鳥が舞い降りてきた!!と野鳥の会メンバーの女性から報告が。

報告を受けた男性が師匠にそんなことあるんでしょうか。と手紙を出すところから話が始まる。
 その師匠は報告を受け、現地に向かい女性から話を聞こうとするが
女性は事故に遭っており、本人から話は聞けず。
 それ以降数人から来鳥の報告を受けるが、鳥を見た人はみんな……って話でした。
 

辛紅の眠り

同じ紅花染の師匠の元で切磋琢磨し合った兄弟弟子の二人の男の話。
その弟子であった一人がド田舎の聚落で不可解な死を遂げたことを知った片割れがその真相を知りに、弟子の実家に向かった。
そこで姉に話を聞きに行ったものの話したがらず、
それどころか亡くなったことすら隠そうとしていた。 
彼が訪れたその日は偶然命日であったため、
その日お参りに来た、亡くなった弟子の同級生でもあり、
お坊さんでもある男性から詳しく話を聞き出し、
彼が亡くなった聚落の情報を教えてもらう。
そしてその聚落で聞き込み調査をするうちに彼が亡くなった理由がなんとなく分かってきた……という話。
 

愛しき影よ

 今作内で1番短い話。

影のない人が同じような人を見つけた話。
 

星月夜の首

 花屋の花の下にあった黒い長靴……

どうしてそんな事が頭の隅に残っているのか……そんな記憶を辿る物語。

  戦後、変わり果てたその地に赴き、花屋があった場所を目指す。
のちに花屋の娘と同級生になり、家庭の事情を知る。
その娘の義理の兄は今で言うイケメンでモテモテ。
イケメンならではの葛藤があり、それを発散するための
奇行を少女は目撃してしまう。
 

龍の訪れ

※文章崩壊気味

 妻を心臓病で亡くした夫が、妻に生前、

「夢の中で光の玉が2つ出てくる。以前行った寺に真相がある。」

といった旨の話を聞かされた。

 その話の内容とは、昔、中国人が渡日したときに

お偉いさんの護衛についていた男性に恋をした日本人女性がいた。

二人の間に出来た子どもが出来た。

 その子どもが妻の曾祖母(曾祖母だったか祖母だったか忘れた。ごめん。)だった。

 

 妻の1周忌で、「母には言わないで」と口止めされていたこの話を

うっかり妻の母に話してしまった。

 しかし、この話は妻の話ではなく、この妻の姉の話だという。

実は妻はこの母の子ではなかった。

 

そんな話だった(?)

 

以上、12作品でした。

 

 まとめ。

 見ての通り、前半の内容は濃いのに、

後半に行くと勢いが薄れていってる。

 特に最後の最後『龍の訪れ』は我ながらヒドい。

どう繋がっていったか覚えてない。

 覚え書きのメモを見ながら書いていったので、

そのメモに書いてなかったところは

脳内補完していったので、本編と微妙に違ったりするかもしれない。

そんなところがあったら教えてください、修正します。

 

今回は以上です。それでは。